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  • Yuri Miyazaki

思い入れのあるもの、ずっと愛用しているもの、しばらく眠っているもの...。

その人にとって、「もの」との出会い、きっかけ、思いもさまざま。

刺繍をすることは私にとって、目の前にある素材と向き合い、奥から溢れ出てくる色や形のあらゆるイメージを糸に込め・糸で描き、その一つしか生まれない偶然を誰かがまた特別なものとして受けとってくれるかもしれない... 未知との遭遇。言葉の代わりの対話のようなものです。

画像は上半身をすっぽり覆うような大きめのニットカーディガン。

持ち主の友人Yによりますと、お気に入りで大事に着ていたもので不満は全くないのだけど、背中に何か遊びが欲しいと。

ざっくりニットに馴染むと思って同じ毛糸や太めの絹糸で山脈刺繍を施しました。

学生時代からの友人であるYちゃんと電話でのやり取り、モチーフはどうするかとか色は、とか懐かしい思い出話に加え、最近のこと、久しぶりだったのですが話していると基本的な価値観や感性が変わっていなくて安心。私の好きなままのYちゃん。

刺繍しながら何となくカーディガンからYちゃんの匂いすら感じる変態な自分。

画像を送るととても気に入ってくれて、Yちゃんを想いながら刺繍したので伝わった気がして本当に嬉しい。

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