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  • Yuri Miyazaki

9月−10月始めのちょうど良い初秋の頃、新居の様子を見に家族や友人が入れ替わりに泊まりに来てくれた。

長野へ移住して実家から近く家族も訪問しやすくなり、遠方からのお客様にはお疲れさまと感謝しつつ特別な気持ちになって、今こそささやかながらのおもてなしをしたいと思うようになった。

東京に住んでいた頃に比べれば、多少不便さはあるものの 人里恋しいと思うほど山奥でもなく、

でも確実に時間の流れをゆっくり感じる 好(い)い加減のわが家の空気をありのまま感じてもらいたく。

虚勢を張らずして自然にいらっしゃい、と迎えられる自分の中の変化が嬉しくもあり。

粋なカフェやレストランへ出向かわなくても、近くで採れた旬の野菜や果物を好きなように調理して いつものように出して、好きな音楽をかけながら外を眺めたり。テレビもやめたから話に集中できる。喋らなくても気にならない。

大昔、日本のどこかの峠で旅人を迎えた 癒やし処茶屋のおかみさんの心中を思った。

普通のことを特別であるかのように感謝して、自分ができることを無理なく、丁寧な生活を続けていきたいなとしみじみ思うのであります。


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